子供のトラブル

 今日は夢香の学校３学期始業式

お昼過ぎに学童の先生から急な電話があって、

「子供同士で揉め事があって、夢香さんが泣いてしまって……」

話を聞くと夢香が大切にしてる物を、お友達が窓から捨てたのが原因。

夢香には、本当に大切にしている宝物がいくつかあります。

その中のペンダントみたいです。

実はそのベンダンとは父親の遺骨の一部を樹脂で閉じ込めたもの。

小さい物なんですけど、付けていた紐が切れて落ちたみたいで、それを見つけたお友達が

「なんやこれ〜！」

夢香が「返して！私のお父さん！」

それを聞いたそのお友達が

「きもちわる〜！」って窓から投げちゃっようです。

夢香にとって、宝物の中でも一番大切な物を投げられて、慌てて探しに行ったけど見つからず、パニックになったみたいです。

その後、先生も一緒に捜してくれて見つかったのですが７才の娘にとって相当ショックだったみたい。

私の家に居てくれた妹にお願いして迎えに行ってもらって、私も仕事を早めに切り上げて、夢香と一緒に泣いちゃいました。

「子供のケンカはそっとしとけばいい」と聞いたこともありますが、このままだと、きっとわだかまりが残ると思って、夢香と一緒に先方の家にお邪魔してきました。

苦情を言いに行ったのではなく、７才の子供が上手く説明文できない事をわかってもらうために。

「〇〇君、お父さんは好き？」

「うん！好き！」

「夢香もお父さんが大好きなんよ。でも病気で死んじゃって、もうお父さんに抱きつけないんよ。一緒に遊べないんよ。このペンダンとはそんな大好きなおとうさんの一部なん。そやし、気持ち悪いかも知れんけど、そっと遠くから見といてやって。ごめんね、嫌な思いさせちゃって！」

何処まで理解してくれたかはわからないけど、その子が、夢香とペンダントに「ごめんなさい」って、誰にも言われてないのにそう言ってくれた。

きっとその子と夢香は、今までより仲良くなれると確信してる帰って来ました。

今夜は夢香と、お風呂でいっぱいお話しよう。